Quantcast
Channel: ライブレポート – MusicVoice(ミュージックヴォイス)
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1522

GOOD ON THE REEL「次は前に進んだ自分で会おう」全国ツアー閉幕

$
0
0

 5人組ロックバンドのGOOD ON THE REELが16日、東京・中野サンプラザで全国ツアー『HAVE A “GOOD” NIGHT Vol.51~70「グアナコの行進」』のファイナルを迎えた。この日は彼らにとって初のホールワンマンで、最新アルバム『グアナコの足』を引っ提げたツアー。ライブでは、同アルバムに収録の人気曲「zzz」「冬の羊」などを含む全22曲を披露。フロントマンの千野隆尋(Vo)は「次また会えるならほんの少しでいい前に進んだ自分で会おうね」とメッセージを送った。

 イントロダクションのSEに歓声が湧き上がると、砂漠をイメージしたステージセットの前に、岡﨑広平(Gt)、高橋誠(Dr)、伊丸岡亮太(Gt)、宇佐美友啓(Ba)、千野隆尋(Vo)と、メンバーが1人ずつ順番に登場。「こんばんは、GOOD ON THE REELです。どうぞよろしく!」と力強い挨拶とともに1曲目「砂漠」が披露され、グアナコの“最後の行進”が幕を開けた。

 続く「雨天決行」「それは彼女の部屋で二人」「ユリイカ」と、ステージを所狭しと駆け回る千野のパフォーマンス、圧倒的なサウンドの迫力に、会場は一気に一体感に包まれた。

 今年2月にリリースされた最新アルバム『グアナコの足』を携えて全国を巡った今回のツアー。タイトルにもある“グアナコの足”とは、世界で最も乾燥している地域、アタカマ砂漠に大雨が降った後に砂漠一面に花が咲き、幻想的な風景を作りだす現象のこと。千野は「このグアナコの花のように、感動の花を1カ所1カ所咲かせたいと思ってスタートした今回のツアー。今日も会場に足を運んでくれた沢山の人に感動の花を咲かせたい」と語りかけたMCに続き、「あいつ」「小さな部屋」「ひらり」を披露した。

 “失くしてから気づく大切な想い、たくさん笑ってたくさん泣いた2人の物語”を描いたという「24時間」、ステージに浮かび上がった大きな傘の下にメンバーがすっぽり入った演出の中演奏された「透明な傘の内側から」、アルバム『グアナコの足』に収録の人気曲「zzz」「冬の羊」を披露。さらに「泣いても笑っても今日が最後!」と気合いを入れた宇佐美のMCから、「サーチライト」「ホワイトライン」「REM」「Drop」と重厚感のあるドラム、ベース、ギターにエモーショナルなヴォーカルが映える楽曲が続く。

ツアーファイナルのもよう(撮影=佐藤 広理(@hilf_ntlo))

 千野は「1つ1つやってきた、今日は特別。俺らはいつも通り俺らの音楽で、俺らにしか作れない空間を作ってみんなを笑顔にしたいんだ!」と語り盛り上げると、ステージも後半戦に突入。「素晴らしき今日を始めよう!!」の合言葉で「素晴らしき今日の始まり」のイントロが流れると、オーディエンスのボルテージも一気に上昇。そのまま「rainbeat」「灯火」とポップでカラフルな楽曲が会場を彩る。
 
 本編の最後に演奏されたのは「銀河鉄道の朝」。「未来は自由に描くことができる。描くことによって目指すことができる。もし最後に叶わなくても、描かなかった自分よりは少し前に進めると思う。俺らにも続きがあるなら、あなたにも続きがあるなら、次また会えるなら、ほんの少しでいい、前に進んだ自分で会おうね」と千野のメッセージとともに、壮大なサウンドで本編が終了。

 鳴り止まない拍手と歓声に応え、メンバーが再びステージに登場すると、アンコールとして、ホール全体が美しくライトアップされた中「シャボン玉」を歌唱。スタッフからプレゼントされたという、オリジナルのリストバンドを付けたメンバー。暖かい空気感の中、ライヴ定番曲「シャワー」のサビでは一斉にフリ付きで盛り上がり、会場は再び大きな一体感に包まれた。ラストはダブルアンコールとして、ツアーで初披露となる名曲「ハッピーエンド」でライブを締めくくった。

セットリスト

1砂漠
2雨天決行
3それは彼女の部屋で二人
4ユリイカ
5あいつ
6小さな部屋
7ひらり
824時間
9透明な傘の内側から
10zzz
11冬の羊
12サーチライト
13ホワイトライン
14REM
15Drop
16素晴らしき今日の始まり
17rainbeat
18灯火
19銀河鉄道の朝
20シャボン玉
21シャワー
22ハッピーエンド

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1522

Trending Articles